「孤独死」は社会にとって大きな問題ではないが、NHKの「無縁社会」
筆者の主張するところに、大きく異論はない。死に方は自由だ。社会の問題でもない。
しかし筆者のNHKの「無縁社会」に関する意見に、私は賛成しない。
生と死は表裏一体でどう死ぬかを考えることは、どう生きるかを考えることに等しいと私は考えている。
したがって孤独に死ぬということは、死ぬ前は孤独に生きていたということだ。
本当に孤独に生きることを望んでいるのか?
そんなふうに死ぬように生きることを、あなたは望んでいるのか?
「無縁社会」はその1点を問いかけているにすぎないと私は理解している。
小野小町が自分が死んだら遺骸を飢えた犬の餌にしてやれと歌を詠んだのは、小野小町が孤独に生きていなかったからだと思う。
本当に社会と無縁で孤独でそう望んでいるなら、勝手に路上で死ねばよい。
しかし社会や政府が、この問題に何か取り組まなくてはならないとは考えない。
これは1人1人が考えるべき個人の問題だ。